まつおえんげいスタッフブログ

まつおえんげいのスタッフが日々思ったことや、それぞれのお勧めなどを書き綴ります。

葉とつぼみの行方は?

冬らしくなってきて、落葉樹は休眠の準備を着々と進めています。

落葉樹にとって葉も花もないこれからの時期がとても大切な季節なんです。

たとえば、このアジサイ(ハイドランジア)

このアジサイは実は日本で生まれたものがヨーロッパで改良されてヒットした植物なんです。

ガクアジサイやヤマアジサイがヨーロッパに渡ってそれをもとに交配された品種群が皆さん今楽しまれている鑑賞用アジサイに多いんです。

 

それはさておき、

今のアジサイの様子です。

葉はすっかり茶色くなって落葉を始めています。

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葉を取ってよく見ると、

芽がこんなに膨らんでいます。

コロンと丸く膨らんでいる芽は。来年花の咲く芽です。

逆にペタンコの小さな芽は花は咲きません。

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昨年の開花の様子です。

春にはこのように咲くでしょう。

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最近 特に多いお問い合わせが、

「葉がまだ付いているがどうすればいいの?」

「蕾がついているのでかわいそうで切れない!」

この2点です。

 

まず、

これは「ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール」

まだ青い葉がしっかりとついています。

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こちらはイングリッシュローズ、

モーヴァンヒルズ。

少し葉が黄色くなってきました。

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ロココです。すっかり葉はなくなっています。

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耐寒性のあるなしでも、作出された国の違いも大きく関係してきますが、

地域、日当たりや置き場所など環境でも大きく変わってきます。

 

バラは落葉樹。

冬は葉を落として休眠に入って春の開花のために養分を蓄えます。

どうして葉を落とすのか?

 

ここでわかりやすく簡単に説明してみましょう。

本来は、すでに気温も低くて葉緑素を作る力の無い季節なのに葉が付いていると、

水分は供給し続けなければなりません。

ということはまだ活動を続けているということです。

葉に水分を送っている間は休眠することが出来ません。

植物は糖質を作り出してそれを力にして花を咲かせたり株をそだてたりしています。

水分がいつまでも株の中に豊富にあると、糖質は薄いままです。

葉が無くなって水分が必要なくなると株は水を供給しなくなります。

したがって水分がなくなっていくうちに次第に枝や芽にある糖質が凝縮されて濃くなる。

その糖質が芽に集まって充実させてくれるんです。

「鍋のみそ汁を煮詰めすぎると湯が減って味が濃くなる」これと同じで水分が少なくなるほど糖質は濃くなるってわけですね。

 

ルージュピエールは葉がまだ青々としています。休眠していません。

モーヴァンヒルズは休眠にはいろうとしています。

ロココはすでに休眠状態です。

剪定をする期間に余裕があるのなら、まず休眠している株から始めましょう。

全部一度に剪定してしまいたい方は、

まず葉をすべて取り除いて10日から2週間位してから剪定誘引をするとよいでしょう。

そうすれば、株の水分は少なくなって、枝もしなやかで折れにくくなります。

確かに葉を無理やり取るというのは、どうかという意見もうかがいます。

春によい花を観賞するという目的でバラを栽培するためには必要なのではないでしょうか。

これもバラの為でしょう。


次に今まだ付いている蕾。

しかも咲きそうな感じです。

ルージュピエールの蕾、

今まさに咲きかけているのですが、花弁は雨や雪が付いて低温でカビが付いています。

もう咲きそうにありません。

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こちらはスヴェニール・ドゥ・ルイ・アマード。

四季咲き性の強いバラなので、今もこんなにたくさんの蕾がついています。

でもここ2週間くらいこのままで全く動きがありません。

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じゃあ、どうしましょう?

結論から言うと「蕾は切り取って部屋で切り花で鑑賞しましょう。」

 

花はどうして咲くのか?

「子孫を残すため」

本来は春に気温が上がって芽が伸びて葉が増えて枝はどんどん太陽に向かって伸び、

他の競争相手の植物より多く太陽が獲得できるところまで来て、

安定してきたところで花芽を作り開花します。

さて、秋はどうでしょう?

9月~10月上旬に出来た花芽は気温も日照も安定している時期なので水分などを十分供給されて開花できます。

でも、10月下旬くらいから出来た花芽は気温はどんどん低下してきて日照時間も少なくなってくるので

蕾は膨らまなくて動きをストップしているのです。

つまり

上り調子の気候の時は蕾は膨らんで開花する。

晩秋の蕾は下り調子の全く逆の気候なので開花の逆戻りです。

いつまで待っても今の蕾は咲きません。

付けておく方が、無駄な力を使うだけなのでいつまでたっても休眠できないのです。

特に品種改良の進んだ四季咲き性のバラなどは自然の摂理に反して咲いてしまうという性があります。

人の力で休ませてあげましょう。

 

この株は、「スヴェニール・ドゥ・ルイ・アマード」

とても作りやすくて、香りは甘いアニス香、病気にとても強くて四季咲き性と言ってよいくらいいつも咲く

小型のシュラブ樹形のバラです。

ごらんのようにやや開帳型に広がるように伸びる枝葉棘は少なくてしなやかです。

鉢植えで剪定をしてコンパクトにして楽んでもよいし。

大きく伸ばして、アーチや窓辺などで咲かせると香りが楽しめて素敵です。

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春の花はこんなにやさしくて優雅です。

デルバールローズの中で特におすすめの品種です。

初心者でも気軽に栽培出来て、秋までよく咲き、香りも素晴らしい。

いいバラです。

スヴニールドゥルイアマード3 (2)

 

気温と季節でこのようにも咲きます。

何と表現していいのか明かりませんが綺麗です。

スヴニール・ドゥ・ルイ・アマードDel2

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  1. 2014/12/21(日) 17:19:02|
  2. バラ