まつおえんげいスタッフブログ

まつおえんげいのスタッフが日々思ったことや、それぞれのお勧めなどを書き綴ります。

意外と大丈夫!

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バラが色濃く輝く季節。

まつおえんげいでも急激な寒波が訪れ、朝には霜でびっしり!

そんな中でもここ数週の低温でじっくり咲いた花は、とても花弁がしっかりしていてびくともしません。

写真のバラ「レッド・イントゥーション」(Delbard社)もそのひとつ。

もともと花保ちの良い品種ではありますが、完璧なフォルムを維持して美しく咲き続けてくれています。

軒下とかで開花したわけじゃないんですよ?

寒風吹きすさぶ山際の農場で、霜にもあたっていましたがキレイな状態です。

こうした落ち着きのある濃い色合いで開花してくれれば、個性が強い絞り咲きのバラも良いものですよね~

 

しかし、

気候的には低温になってきましたが、例年から比べるとまだまだ暖冬。

強いエルニーニョの影響ははっきりと表れていて、まつおえんげいに寄せられるお問い合わせも暖冬の影響のものが多くなっています。

 

先日頂いたお問い合わせでも「すでに新芽が動き出してしまったんですが・・・」というものが、

まつおえんげいのバラコーナーも、2年生大苗の入荷がひと段落。

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しかしよく見てみると、早くに入荷した苗は11月の高温の影響をモロに受けてしまいこの通り。

 

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すでに新芽が動き出してしまっています。

 

普段だとこの位の状態になるのは2月中旬以降。

「このまま変に新芽が成長してしまうと、これからの寒さにあたってしまって春咲かないんじゃないか?」という不安が出てきてしまうのも当然ですよね。

特に今年入手した苗(2年生大苗)は、早いメーカーさんだと9月下旬ごろから堀上がはじまり、11月初めごろにはお店に並びます。

このサイクルの影響もあって、2年生大苗は今年ような気候の影響を受けやすいのです。

 

でもご安心を。

すでに新芽が動き出してしまったバラ苗。開花への影響が全く無いわけではありませんが、基本的にはそこまで大きく影響しません。

上の写真程度であれば、よほどの寒冷地で無い限りはそのまま放置してしまって問題ありません。

バラの新芽の耐寒性はかなり強く、霜が降りる程度や10cm程度の積雪くらいではまず問題なくそのままの状態で春までがんばります。

品種によって耐寒性が弱いものもありますが、今国内で流通しているほとんどのバラは大丈夫です。

ただし普段から防寒が必要な寒冷地にお住まいの場合は、そのほかのバラ苗と同じように防寒してあげてください。

 

次にすでに大きく新芽が成長し始めてしまった場合。

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ここまで伸びてしまうとかなりハラハラしてしまいますよねぇ~

実際ここまで葉の展開が進んでしまうと、積雪などで冷害を受けて萎れてしまいます。

しかし、これもあまり大きな問題ではありません。

 

萎れてしまったらどうするか?

 

答えはとっても単純。 「カットしてしまいます」

 

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先端が萎れてしまった場合、このように先端をカット。

もし根元まで萎れてしまった場合は、根元までカットします。

 

「根元までカットしてしまうと、新芽がなくなっちゃうんだけど?!」

ご安心を、バラの新芽は今確認できるものだけではありません。

「不定芽」(ふていが)と呼ばれる芽になることが出来る部分があって、今新芽がある周辺は不定芽が複数存在します。

それらの不定芽は今ある新芽が傷んでしまったり、枝が折れてしまったりすると「自分の出番が来た!」とばかりに成長を始めます。

予備の芽がちゃんと準備されているわけです。植物って利口ですね~

 

ただし、根元まで萎れてしまった場合は、必ず手でつまむようにしてカットするか、はさみでカットしてあげてください。

新芽を手でむしるように取ってしまうと、芽の周辺を痛めてしまうことがあります。

そして、傷んでしまった芽が出てきた際、「なんとか回復するかな~?もうちょっと様子をみようかな~?」と3月ごろまで放置してしまう。

コレは開花に影響してしまいます!

諦めは早い方がいい。傷んだ場合は早めにスパッとカットしてしまってくださいね。

 

こうした天候のトラブルでうまくいかないことは、いくら最善を尽くしていても必ず出てきます。

最悪の場合春には咲かないことも・・・、ですが最悪咲かなかったとしても「春咲かせなかった分、株はよく育ってくれるだろう」くらいの余裕をもって見守ってあげる方が気分がラクだと思います。

それに開花しなかったなどのトラブルでは、枯れてしまうことはほとんどありません。

 

 

 

最後になぜ開花にあまり影響しないのか?

答えはバラが春一斉に咲き誇る理由にあります。

「なぜ春一斉に咲くのでしょう?」

冬剪定するから?

寒肥をあげることで肥えるから?

植え替えをして根の張りに余裕ができるから?

これらも必要なことではありますが、決定的ではありません。

 

春の開花に一番強烈に作用するもの。それは「気温」です。

休眠打破という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、この休眠状態から気温が上がって成長できる気温になる。

この気温の変化がバラをはじめとした落葉花木の見事な開花の手助けになっているんです。桜なんかは解りやすいですよね。

新芽が今年のような気候で傷んでしまった場合でも、

新芽に蓄えられた力で咲くのではなく、新芽が休眠状態から一気に成長を始めることで咲くのです。

ですから、変に気温が上がり始めるころまで判断できずにいると、中途半端に休眠打破してしまうので、早めに判断して傷んだ芽はカットしなければいけません。

新芽に「自分が成長する」と準備できる期間を与えてあげることが大切なワケですね。

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  1. 2015/12/21(月) 18:10:33|
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