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まつおえんげいスタッフブログ

まつおえんげいのスタッフが日々思ったことや、それぞれのお勧めなどを書き綴ります。

土選びの重要性

今回は土を選ぶことの重要性をご説明したいと思います。

正直なところ、どんな土でも植物は水遣りのコントロールと肥料の管理で育ってくれます。


しかし、やっぱり「良い土」で育てた方が生育が良いですし、花を咲かせやすいですよね?

ではその「良い土」の条件とはなんでしょうか?


まつおえんげいの考える「良い土」の条件を挙げてみたいと思います。


1:水はけが良い事

2:水持ちが良い事

3:肥料の抜けが良い事

4:団粒構造である事

5:比重が安定している事

6:通気性が良い事

7:植える植物に適切な用土である事


以上のことが考えられます。

順を追って説明しますが、
まず、「1」と「2」は矛盾しているように感じますよね?

しかし、そうではありません。

水はけが良い。というのは水遣りをした時にすばやく水が抜けてくれる事

水持ちが良い。というのは水遣りをした水分が偏りなく土中に留まってくれる事をさします。


水がすばやく抜けることのメリットは、水遣り時に土の中の空気を入替える事に重要になってきます。
植物の根は地中にあり、土の中で「空気」というと不思議な感じがしますが、根も呼吸をしているんです。
根に新鮮な空気を取り込んであげることによって、太くて白いしっかりとした根が育ってくれます。

水分が偏り無く土に留まることで期待出来るのは、根が全体にまんべんなく張ってくれることです。
水分が偏ってしまうと、根も水分のあるところに伸びていくので、根の張る場所が偏ってしまいます。
そうなると、水の通り道も偏ってしまい。いつもどおりの水遣りをしていても乾燥しやすくなったり、
逆に水が過剰になってしまい、根ぐされの原因にも繋がります。


次に「3」の肥料抜けの良いこと。これが一番重要かもしれません。

植物に肥料は絶対に必要な物です。でもその肥料が抜け易い方が良い?ちょっとおかしな感じですね。
では、仮に肥料の抜けにくい土で植物を育てた場合、どのような弊害が考えられるでしょうか?

一度あげた肥料が、なかなか抜けないというのはずーっと肥料が効き続ける状態になります。
一見良いように聞こえますが、この状態が続くと植物が肥料を与えられることに慣れてしまいます。
こうなってしまうと、いざ肥料が切れてしまった時に、肥料をもらえる環境に慣れてしまっている為、
一気に弱ってしまったり次に与える肥料が効きにくくなるなど、あまり良い状態とは言えません。

それに、肥料分が残ったまま夏期を迎えてしまうと、若い苗・根の弱い植物にはさらに負担が増えてしまう場合もあります。
肥料分というのは、直接植物に吸収されるわけではなく(液体肥料や化成肥料は吸収されやすいので別です。)
有機肥料の場合は土壌の有効菌や根からの分泌物で分解されてようやく根に吸収されます。
夏期には土壌温度が高くなり、このサイクルが乱れてしまい分解されないまま肥料が地中に留まってしまいます。
これは、弱っている植物にはあまり良い状態とは言えません。

肥料が抜ける土というのは、効いて欲しいタイミングだけスパッと効き、それ以外の時には余分な肥料分を
土が吸収してくれることです。

無駄な肥料分を土が吸収してくれることで、次回の肥料をあげるときにその新たな肥料の効果が発揮されます。

先日ご紹介した特殊な液体肥料などの場合は特に効いて欲しい期間が限られるので土が重要になってきます。




次に4の「団粒構造」であること、これは1の項目でもご説明した「根に新鮮な空気を供給する」ことにも通じ
ます。

団粒構造とは土同士の間に、均一な空間がありその空間が水遣りをすることや粒状の土の経年劣化で粒の状態が崩れてしまっても、ある程度この団粒構造が維持出来ていることです。

まつおえんげいのバラ・クレマチスの専用培養土の場合、赤玉土が主体となっていますが、この赤玉土が柔らかいとすぐに構造が潰れてしまい団粒構造を維持出来ません。(まつおえんげいの培養土に使用している赤玉土は産地を限定した硬質の物を用いていますので、長期間団粒構造を実現出来ています。)
団粒構造を維持出来なくなることで「2」と「3」の理想的な状況からもどんどん遠ざかってしまいます。



5の「比重が安定していること」

これはとても基本的なことですが、比重が安定していないと培養土の中に使われている材料となる土が偏ってしまいます。
重い赤玉土は鉢の下の方に集中し、軽い腐葉土や堆肥分は鉢の上の方に多くなってしまいます。
これでは植物の発根にも影響が出てしまいますので、理想的な状況とは言えませんね。


6の「通気性」
これについては「1」の項目でざっくりと説明していますが
土の中に多孔質の物が含まれているとこで通気性をよくすることが出来ます。
ゼオライトやパーライト・パミス、腐敗しにくい繊維質の堆肥(ベラボン)なども有効です。
そして、少し話がそれてしまいますが、水遣りの方法も重要です。
ほぼ全ての植物に共通して言えることですが、水遣りは乾きかけになってから一気にたくさんあげるのが理想的です。微妙に乾いていない状態で少しづつ毎日あげる。これが一番よくありません。水遣りについてはまたの機会に詳しく説明したいと思います。



7の「植える植物に適切な用土」
これは1~6の項目のおさらいと、育てたい植物をしっかり理解することにも繋がります。
山野草や高山植物・花木・草花など、一番解りやすいのは各々の自生地の環境に合わせることで植物もイキイキと
育ってくれます。
よく観察して、その植物のことを考える時間を少し増やしてみることでぐっと理解が深まって楽しみの幅も広がります。

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また長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合い下さってありがとうございました。
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  1. 2011/04/24(日) 19:34:51|
  2. ワンポイント