日中の気温も徐々に上がり始め、どんどん芽が大きく成長してきましたね。
芽はひとたび成長を始めると、もう止まりません。
気温が高くなってくる日を狙ってどんどん成長します。
ずっと屋外にあった株であれば、多少の寒さももろともしません。
今日はこの時期のワンポイント、剪定の後に行う芽かきについてです。
剪定はとても大事な作業ですが、意外と重要なバラの芽かきをご説明したいと思います。
ミニバラや何年も経って大きくなった株には必要無いと思いますが、
四季咲きの大輪品種や大輪系シュラブローズの大苗を買われた方にはぜひオススメします。
例にあげるのはDelbard社の「スヴェニール・ドゥ・ルイアマード」
なんとも言えない色合いの大輪の花を咲かせるバラです。
この時期にはこんな風に、中心の力のある芽の周りに二つ芽が出ているのを良く見かけると思います。
上記した芽かきが有効なバラの場合には、先端の大きな芽を残して両サイドを取ってしまいます。
ちょっともったいない気もしますが、両サイドの芽が言わば「予備」です。
中央の大きな芽が順調に育ってくれれば、かえって悪影響を及ぼしてしまいます。
1か所から同じくらいの大きさの芽が二つ出ている場合にもどちらかひとつにしてしまいましょう。
芽かきをすることで株元の通気性が良くなり、蒸れにくくなりますし、
ハイブリッドティーのような品種の場合には枝ぶりや樹形を決める大事な作業です。
不要な枝が減ることで、残された枝に開花が起こりやすくなる。
若い苗にはとっても有効な作業ですので、今年買われた大苗にぜひ試してみましょう。
ただし、最初にも書きましたが、
ミニバラや大きく育っている株にはあえて芽かきを行う必要はありません。
咲かせる力がある芽を減らしてしまう結果になってしまうこともありますので、
芽かきが必要かどうかしっかり見極めましょう。
そして、かならずしも行わなくてはならない作業ではありません。
失敗無く芽かきが有効なのは
「今年購入された2年生大苗の大輪品種」
「ハイブリッドティー系統の品種」
等です。
もし、お持ちの株に芽かきが必要かどうか解らない場合には店頭でスタッフまでお尋ね下さい!
夢乙女
1989年 徳増一久
雪あかり
2005年 徳増一久まつおえんげいに春にお越しの方には、お馴染みになりつつあるローズベンチ。
夢乙女(ピンク)と雪あかり(ホワイト)を使用して作っています。
どちらの品種もとても強く枝もしなやかで、細枝にもかなりの数の花を咲かせてくれる
とても優秀なバラです。
ベンチ仕立てにするには、かなりびっしりと誘引していくのですが、
この密度で誘引しても病気などにならず、この2品種のとても強い耐病性が伺えます。
今年は雪あかりを使用したローズチェアーを作ってあります。一見の価値有り。
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- 2012/03/14(水) 18:10:14|
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